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『雨は真珠か夜明けの霧か それとも私の忍び泣き』

こちらはトミーウォーカーが運営する「SILVER RAIN」に登録しているキャラクター「庚・斗祓」のブログです。
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12.20.01:54

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05.29.03:12

今わが述ぶる言の葉の君の傍に近づかば【偽シナ】

ひーほ♪
斗祓デス♪
ソフトボール大会も終わって、筋肉痛に悩まされてるボクです。
さて、偽シナやっと完成しました。
お待たせしてごめんねー
【以下背後より】
えー、だいぶお待たせしてしまいましたねー
皆さんごめんなさいー(ペコ)
待たせた分良い出来です!・・・・っていいたい所ですが・・・
正直、自信ないです。
皆のプレイングも活かしきれなくて、だらだら長くなってしまった・・・・・・(汗)
では、皆さんからの感想、ご意見、指導。
何でもお待ちしてますねー♪

以上、背後からでした。
良かったら感想送ってねー♪
ではでは、以下が偽シナ本文です♪

【千万の火粉の光、うちつけに面を照らし】


始めはたった一人の隠れ家。
余人を遠ざけ、殻に閉じこもるための場所だった。
やがて一人だけの場所だったこの屋敷に、気の合う仲間たちが、集まるようになった。
ボクは、キミたちを受け入れる。
此処がボクの居る場所。
キミたちが居る場所
ボクが守る場所。
 
【少女の憂鬱】
「・・・ふぅ、まぁこんな所ですかね。」
リーア・ローズは先ほどまで使っていた掃除道具を片付け始めていた。
前日に唐突に、団長庚・斗祓から言い渡された
『明日は学園休みだし、皆で結社の掃除でもしよっか。』
そんな彼の自己中心的かつ無計画な発言の為、
リーアは休日に他の団員たちと共に、この古びた屋敷の掃除に借り出されていた。
もっとも言い出した張本人の姿は、朝から見えないのだが。
「・・・それにしても、無駄に広いのですねこの屋敷。キリが無いですよぅ・・・」
長いポニーテールを揺らしながら、可愛らしいメイド服に身を包み、
つけ耳、つけ尻尾、猫ぱんち手袋。
まさに完璧ともいえる装備で、リーアは甲斐甲斐しく掃除を朝から続けていた。
先ほどのため息のような言葉も、今回の参加メンバーの中で、
最も真面目に掃除に取り組んでる彼女にとっては最もな台詞なのかも知れない。
南棟だけでも1・2階併せて10以上の部屋があるうえに、
北棟とさらには地下室まで付いている大きな古びた屋敷。
正直、彼女でなくとも不満の一つも言いたくなるものだ。
「さてと・・・」
そんな事を考えつつ、今日の成果を確かめるかの様に掃除したばかりの部屋を振り返る。
「・・・ん、まずまずの出来ですね。」
己の仕事に満足したかの様に頷き、
次の部屋に移動しようと、リーアは換気の為に開けていた窓を閉めようとした。
その瞬間、リーアの視界の隅を【何か】・・・黒い影と赤い影の様なモノが過ぎる。
「・・・・っつ!」
反対側北棟の窓際に走る影。
瞬時にリーアの鼓動が高まる。
見間違えじゃ無い。
見間違えるはずが無い。
アレは・・・・「敵」
私の敵だ。
「ゴーストっ!」
弾かれる様に走り出すリーア。
その表情からは先ほどまでの年相応な揉和さは消え、
その顔には、一人の能力者の------------
いや、一人の復讐者の険しい表情が浮かんでいた。
(もう一つの赤い影は庚団長の筈・・・でもどうして?)
リーアは怪訝に思う。
何故なら北棟には立ち入るなと、斗祓自身から言いつけられていたからだ。
(まぁ、良いです。取りあえずはあいつらを・・・っ!)
イグニッションし、無骨な箒型の詠唱兵器を強く握ると、
リーアは更に加速し、北棟への渡り廊下があるロビー目指して駆け抜けて行った。
その小さな手に握る詠唱兵器のまるで獣の様な唸りは、
まるで彼女の滾る心を代弁しているような、
そんな悲しい歌声の様だった。
【言うなれば、湖底に降り注ぐ雪の様】
正面玄関のロビーに据え付けられた、古びているが豪奢なソファー。
そのソファーにゆったりと腰掛ける綺麗な長い黒髪の少女。
水城・滓も今回の掃除に借り出された一人だ。
彼女の担当はロビーだったのが、既に掃除を終え
ゆっくりと紅茶を楽しんでいた彼女。
不意に感じる、空気のうねり
「・・・・・」
滓の瞳がゆっくりと見開かれる。
「・・・斗祓?」
屋敷内の気配の変化、彼女はその気配を敏感に捉えていた。
北側から伝わってくる気配。
一つはよく知った、あの人の気配。
そして
多数の異形の気配。
「斗祓・・・」
もう一度呟くと、滓は紅茶のカップを側のテーブルに置き、ゆっくりと立ち上がる。
「行かなきゃ・・・」
口元に薄っすらと笑みを浮かべ、滓は北棟へ向かう渡り廊下に向かって歩き出した。
 
【女王様の行進曲】
音。
ピンヒールで床を歩く甲高い音
神乃・蝶子の周りには、強気な音が溢れている。
「ふん・・・意外と普通なのね・・」
面白くなさそうに呟く蝶子。
当初から掃除を一切せず、蝶子は既に北棟に足を踏み入れていた。
庚・斗祓からは北棟には立ち入らない様にと聞いてはいたが、
蝶子にとってそんな事は問題ではなかった。
興味があるものには行かずには気がすまない。
そんな彼女の強気が北棟に足を踏みいらせていた。
「なによ!大して何も無いじゃない!庚くん・・・・後で御仕置きね♪」
斗祓をお仕置きする時を想像し、悦にいる蝶子。
その背後に危うい気配が迫る。
「無礼なっ!」
無断で背後に近づく気配を、問答無用でオーバーニーのピンヒールで蹴り飛ばす。
くぐもった声を出しながら吹っ飛ぶ人影
「あら?退屈しのぎにはなりそうね♪」
うなり声を上げながら立ち上がるリビングデット。
その姿はまだ腐っておらず、どちらかと言えば美系の部類だろう
「ふふん♪」
嬉しそうに顎をつんと上げる蝶子。
「このコお仕置きしたら・・・次は庚くんの番ね!」
恍惚の表情を浮かべると、蝶子は茨の鞭をリビングデットに振り下ろしていった。
 
【風は吹き抜ける、ただひたすらに】
「あちゃー・・・・まっずいなぁ・・」
黒瀬・朱夏は屋敷への道を、カバンを大事そうに胸の前で抱えながら急いでいた。
前日に斗祓から伝えられた結社へ集合の時間。
もちろん朱夏は知っていた。
知っていた故に、朱夏はしっかりと早起きをした。
だが、今日の朱夏は本当にツイていなかった。
まず、出掛けに近所のオバサンに捕まり、たっぷりと立ち話につき合わされ。
次に、道行く途中、道を尋ねてきたお婆さんを連れて道案内。そして、一緒に迷子。
最後は、迷子の子供を発見。ほっとく訳も行かず交番を探して、一緒に迷子。   
「ああああああ・・・だんちょ・・怒ってるかなぁ・・」
朱夏の頭に、斗祓から言われた言葉が浮かぶ。
『あ、朱夏・・・遅刻はダメだよぅ♪遅れたら・・・・お・し・お・き☆・・・だよ♪』
思い出した笑顔、カタカタと朱夏の体が震える。
「だ、ダメだ・・・・あの笑顔のだんちょは・・・まずいよ~!」
斗祓が行うとおぼしき『お・し・お・き☆』
その内容は朱夏には解りかねるが、少なくともあの笑顔に身の危険を感じるのは確かだ。
「うわーんっ!だんちょ、ごめーーーん!」
半泣きの朱夏は、更に加速し屋敷への最後の丘を駆け上って行った。
【真白き双翼は気高き空に憧がる】
「早く大きくなりやがれですぅ~♪」
天気は上々。
澄み渡った空の下、四月朔日・翠夢は屋敷の正面玄関付近に、
自らの花壇を作っていた。
【翠夢のお庭・勝手に入ったらぶっ飛ばすですぅ~】
可愛い手書き文字で、物騒な文言を書いた看板を花壇に立て、
翠夢はニコニコと笑顔を振りまきながら、植えつけたばかりの花たちに水を与えている。
「翠夢ちゃんせいが出るねぇ」
三國・又兵衛はそんな翠夢をのんびり眺めながら、玄関口に腰掛けていた。
「あー、またむーさんこんな所で油売ってても良いんですかぁ?」
水やりを続けながら翠夢は又兵衛に声をかける
「庚に、北棟の方の掃除手伝ってって言われてたんじゃないんですかぁ?」
「ん~?良いの良いの~。どーせ斗祓っち、又兵衛に力仕事や危ない事やらせんだから」
そう言うと又兵衛は、猫変身を行い玄関口の階段に丸まった。
「うにゃぁ・・・」
眠たそうに一声啼くと、又兵衛は午睡に入ってしまった。
「でも、庚団長・・・朝から見えないですぅ・・はっ!まさか!」
何かに気づいたように如雨露を突き上げる翠夢。
「きっと、翠夢達に入るなって言った北側で楽しい事してるんですぅ!」
言われもない嫌疑を斗祓に被せると、翠夢は如雨露を放り出し、
屋敷の中に駆け込んでいった。
「おっと!忘れ物ですぅ!」
護身用に、眠ったままの猫型又兵衛を引っつかんで。
 
【われはきく、よもすがら、わが胸の上に、君眠る時】
リーアは南棟を駆け抜けながら、ふつふつと怒りを募らせていた。
(庚先輩・・・どうして、一人で危ない事するんですか・・・ん!・・・後でお説教です!)
そんな風な思いを馳せながら、リーアは北棟との渡り廊下に走りつく。
別にその場所は厳重な封鎖をされてる訳ではないのだが、
立ち入るものを、躊躇させる雰囲気は十分放っていた。
「ん、迷ってる時間は無いですね・・・!」
リーアは、ほんの僅かの躊躇を首を振って振り払うと、
辺り廊下を走りぬけようと全速で走り出した。
「このまま、行けそう・・・・・っ!」
リーアの口元が僅かに歪む。
猛スピードで駆け抜けるリーアの前に、三体のリビングデットが北棟側から現れた。
「・・・・邪魔ですっ!」
リーアはスピードを緩めることなくリビングデットに向かっていった。
突き出したリーアの手の先、空中に魔方陣が形成される。
「せぇぇぇぃ!!」
魔弾の射手を使用し、更に加速したリーアのクレセントファングが、
手前の一体を薙ぎ払う。
「そんなスピードじゃ・・・逃げる事も出来ません!」
天井を蹴り、更にもう一体にクレセントファング。
「これで終わりですっ!」
着地際に、雷の魔弾を三体目に至近距離で叩き込む。
長いリーアの髪がふわりと舞い。ワルツを踊るように着地するリーア。
「えっ!」
その瞬間、リーアの死角にいた新たなリビングデットの一撃がリーアを襲う。
「北棟・・・入ったら・・・・危ないよ・・・・」
四体目のリビングデットの胸が背後から貫かれる。
「斗祓・・・・言ってたでしょ・・・?」
水城・滓は、ゆっくりとした動きで貫いていた己の腕を引き抜く。
その腕は異形の蟲達を纏わり付かせ、鋭い刃と成していた。
「水城さん・・・・・あ、ありがとうございます・・」
素直に滓に頭を下げるリーア。
「良いの・・・気にしないで・・・それより・・・どうしてココに?」
微かにリーアに微笑を向けると、滓はリーアに何故と問いかけた。
「えっと・・・二階の掃除してたら、庚団長とゴーストが見えて・・・その・・・」
僅かに考える素振りをする織。
「・・・・・・・そう・・・斗祓の事・・・心配してくれたのね・・・」
「え・・・ええ・・まぁ・・・」
滓の鷹揚の無い言葉、深い瞳に、言葉に詰まるリーアは自分の長い髪を弄りだす。
「なら・・・・一緒に・・・行きましょうか?」
「は、はい!でも・・・・どの辺りに居たのか・・・はっきりとは・・」
「・・・・大丈夫・・・私・・・・解るから・・・・斗祓の場所・・・」
「えっ!?見たんですか水城さん!?」
ふるふると首を振る滓
「・・・女の・・・・勘ね・・・」
そう言って滓は、すたすたと歩き出した。
「勘って!?ちょっと滓さん~!」
ぴたっと滓の足が止まる。
「怖いなら・・・・手・・・繋ぐ・・?」
「違いますっ!」
真っ赤な顔で否定するとリーアは滓を追いかけ再び走り出した。
 
【かくて孤り人間の群やらはれて解くに由なき】
ぐしゃりと薄暗い部屋に骨のひしゃげる鈍い音が響く。
「ん・・・・これで最後かな?」
庚斗祓は、エアシューズの前後の車輪でリビングデットの首を壁に押し付けながら、
部屋の中を見回した。
その部屋は、サロンのような場所なのか、他の部屋に比べ比較的に大きな造りだ。
「さ、お掃除お掃除♪」
既に部屋の中には5,6体程のリビングデットの骸が討ち棄てられている。
斗祓は、最後の骸を自らの足から解放し一瞥すると次の部屋に移動する為、
サロンのドアノブに手をかけた。
「・・・・・・ん?」
ドアの外に新たな気配、先ほどまでの気配とはまるで違う禍々しさ。
斗祓はすうっと、息を大きく吸い込むと、
「っっせ!!」
ドアを渾身の力で蹴破った。
「あ!!本当に団長いた!」
「・・・・・ね・・」
ドアの先、廊下の奥では滓とリーアが体が醜く強大に肥大した三体のリビングデットと、
既に戦闘を開始していた。
「あちゃー、入ってきちゃったんだぁ・・・」
苦笑し呟く斗祓。だがその表情は何処となく嬉しそうだ。
「ま、取りあえずは・・・・・」
三体のリビングデット目掛けて走り出す斗祓。
「こいつら掃除してからねっ!」
廊下の中央に居たリビングデットを蹴り飛ばし、二人の元に着地する。
「やほ♪北棟の感想は如何?」
悪戯っぽく笑い両側の二人に問いかける斗祓。
「まったく・・・こんな、危ない所に一人で来るなんて!後でお説教です!」
口を尖らせて怒るリーア。
「・・・・ん・・・次は・・・私も・・・連れて・・・来てね・・・」
マントの様な斗祓の着物の裾を抓み、じっと斗祓の瞳を覗く滓。
「あー、ごめんごめん・・・もう少しゴースト片付けてから皆を頼もうかと・・・」
「言い訳は良いです!お説教は必ずしますからね!」
「は、はいっ!」
「・・・・お仕置き・・・ね・・」
「はいぃ・・・・」
三人の漫談の様な会話の中、斗祓に蹴り飛ばされたリビングデットが体勢を整える。
「取りあえず・・・お説教とお仕置きは・・アレを仕留めた後という事で・・・・」
斗祓が三体のリビングデットを指差す。
「わかりました・・・でも後でお説教はします!」
リーアの箒の回転動力炉の速度が増していく。
「・・・・・斗祓・・・一人で死ぬのは・・・ダメだから・・・ね・・」
滓が、無造作にリビングデットに向けて間合いを詰めていく。
「はーい、二人とも了解です・・・・」
斗祓のエアシューズの車輪が廊下との摩擦で煙を上げ始める。
「そんじゃ・・・片付けますかっ!」
斗祓の声に合わせるように、リーアが雷の魔弾を撃ち出す。
轟音と共に、一番手前にいたリビングデットの腹に大きな風穴が開く。
その瞬間、斗祓が走り出し二番目にいたリビングデットの首を、
クレセントファングで刈り取る。
そして3体目――滓の白燐蟲が深々と両目から脳髄を貫いていた。
「うん♪みっしょんこんぷりーとなのだ♪ふふっ♪」
斗祓は心から嬉しそうに笑った。
 
【過ぎたる裁可を望むのならば、座して待つより夕暮れを待て】
「うう・・・・庚・・・どこにいやがるですかぁ・・?」
翠夢は眠ったままの猫又兵衛を抱えたまま、おっかなびっくり渡り廊下を進んでいた。
「またむーはずっと寝てばかりだし・・・・役たたねーですぅ・・・・って!ひぃっ!」
渡り廊下の南側の方から足音が近づいてくる。
かなりの速度で走り寄ってくるようだ。
「す、翠夢は食べてもおいしくねーです!食べるならこれ食べるです!」
後ろから走って来た足音に、胸元に抱えていた又兵衛を突き出す翠夢。
「へ!?」
素っ頓狂な声を出す足音。
「だから!だから!翠夢は勘弁するですぅぅぅ!」
「ちょ!ちょ!翠夢ちゃん!私、朱夏だよ朱夏!」
「へ・・・・?黒瀬先輩?」
翠夢の顔がくしゃくしゃと崩れて、目には大粒の涙が。
「ぐす・・・ひっく・・・・あーーーん!怖かったですよー!」
朱夏の胸に飛び込む翠夢。
「ど、どうしたの?怖かったの?大丈夫だよ・・・もう大丈夫。それでだんちょは?」
「ぐす・・・わかんねーですぅ。きっと・・・奥で楽しい事してるに決まってるですぅ」
「た、楽しい事って・・・・それじゃ、一緒に探そうか。だんちょたち」
「朱夏ぁ・・・遅刻の上に後輩を泣かしちゃだめだぞぅ♪」
渡り廊下の奥から聞こえてくる聞き覚えのある声。
「だんちょ!みんな!」
「ふむふむ・・・これは朱夏はお・し・お・き☆だね」
にやりと笑う斗祓。そのとなりで、リーアがじとーっとした目で斗祓を見つめる。
「団長・・・・貴方こそ・・・お説教ですよ!」
「あ・・・・・いや・・・その・・・・えーっと・・滓・・・逃げよ♪」
滓を抱えて逃げ出そうとする斗祓。
「そうは・・・・いかなくてよっ!」
廊下の影から伸びてきた鞭が斗祓の首筋に絡みつく。
「ちょ!蝶子ちゃん?!」
ピンヒールの音を響かせながら、蝶子がゆっくりと鞭を引き絞りながら現れる。
「ふふふ・・・♪庚君話は聞かせてもらったわ・・お仕置きが・・・必要なようね♪」
「ちょ!・・・ちょっとまって蝶子ちゃん!」
「大丈夫・・既に北棟に私のお仕置き部屋・・・作らしてもらったから・・ふふ♪」
「蝶子さん!構う事は無いです!今日は思いっきりお仕置きしちゃってください!」
ずるずると、再び北棟の方に引きずられる斗祓を尻目に、蝶子を応援するリーア。
「その通りですぅ!やっちゃうですぅ!」
いまだ涙目のままリーアに追従する翠夢
「だ、だんちょ?!えっと・・・・がんばれー!」
事態が完全に飲み込めていないが、取りあえず自分のお仕置きは免れたとほっとする朱夏。
「・・・・・・」
ふりふりと斗祓に向かって手を振る滓。
「むにゃ・・・ハラリン ポロリン スッポンポン♪皆の性別逆転しろ・・・・・
微妙な寝言を言いながら、いまだ翠夢の腕の中で眠る又兵衛。
「なんで~!ねぇ!なんで~~~!!!!」
そんな楽しい仲間たちに見送られ、絶叫を残し斗祓は再び北棟に消えていった。
 
【あふたーみっしょん】
「黒瀬さんこのケーキ美味しいですね♪」
「ホントですぅ♪何個でもたべちゃうですぅ♪」
「・・・・・うん・・・おいし・・・」
「本当♪よかったぁ。私、ここのお店のケーキ大好きなんだ♪」
掃除の終わった大接室で朱夏が買ってきたケーキを美味しそうに食べる皆。
「でも・・・だんちょ・・あれでよかったのかなぁ・・・」
チーズケーキを頬張りながら呟く朱夏。
「良いんです!一人で危険な事してたんですから、アレくらい良い薬です!」
「薬ですぅ♪」
まだ、リーアの機嫌は直っていないようだ。
「・・・・・・・斗祓は・・・幸せね・・・」
滓の呟く様な言葉に、皆がえっと、顔を向ける。
「こんなに・・心配してくれる・・・皆がいるんだもの・・・」
そう言葉を続けると、滓はゆっくり微笑んだ。
「・・・・・・・本当に・・・・おいし・・・」
滓は嬉しそうにもう一切れケーキを口に運んだ。
 
【あふたーみっしょんのあふたーみっしょん】
「さぁ!着いたわ庚君!良い声で鳴くのよーーー!・・・・って!庚君どこ?!」
先ほどまで、自分の鞭の先に居た斗祓の姿が無い。
「ふふふ・・・・・面白いじゃない・・・必ず捕まえるわよー!ホーホッホッホ!」
高笑いを上げると、蝶子は再び元来た道をかけ戻っていった。
 
「斗祓っちぃ・・・良いの?北側に皆入れちゃって?」
屋敷の屋根の上。午後の暖かな日差しの中、二匹の猫がのんびりと昼寝していた。
「ん?まぁ・・・ココに出入りしている以上、いずれは・・・って思ってたから・・・」
「そっかー、でも又兵衛は反対かも。やっぱり危ないよ。」
「だって、またむーボクの手伝いしないじゃん。」
「ん・・・・めんどいもん。」
「うにゃ・・またむー・・これだもんな・・・・でも・・・皆なら大丈夫」
「・・・・・斗祓っちが守るから?」
「・・・うん。それに・・・・」
「それに?」
「・・・皆、もっと強くなるよ・・・うにゃ・・・またむー寝よ・・・・今日は疲れた・・」
「うにゃ・・・・」
「うにゃ・・・・」
午後の日差しは皆を暖かく包んでくれていた。
そして、その空は何処までも青かった。
「庚君!どこー!何処なのーーーーーーー!」
がんばれ、ボクらの蝶子女王様。
 
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